外壁塗装の適正な見積もりとは?
- 金澤 伸也
新築でお家を建てた方は「10年目点検」をきっかけに外壁塗装そろそろやらないと、と検討される方が多いのではないでしょうか。
また、「見積は最低3社」などと唱っているインターネット記事などもあるようです。
ここで、私が皆様にお伝えしたいのは、「適正な見積」とはどんなものかということです。
外壁塗装の見積書は一見わかりずらいと思います。電化製品などと違ってネットで検索して出てくるものではありません。
「坪〇〇万円」や「1棟〇〇万円」などと一概に言えるものでは本来無いのです。
それは何故かということですが、各々、家の外壁の面積が異なるからです。同じ建売住宅であっても家の面積はそれぞれ異なります。
外壁塗装では、塗料を使用します。
液体ではありますが、塗料1斗缶(15㎘)当たり、塗装できる塗布量というものが決まっています。
これらの情報は塗料のカタログにきちんと記載されています。
家の面積に応じてきちんとした塗布料を計算し必要な材料費が決まります。
現場では職人が与えられた材料で作業をしていくわけですが、もし材料が足りなければどうなるでしょう?
各現場、足場を建ててから解体までの工期というものが決められています。
材料が足りない場合、材料を薄めて仕上げてしまうや、2回塗りを1回塗りで終わらせてしまう、など悪質な業者もいます。
そうならない為にも、家の外壁の面積をきちんと積算してある見積書が適正な外壁塗装の見積書と言えると思います。外壁の面積を積算できていれば、おのずと必要な塗料の数量が算出できます。公共工事の場合は、必要な材料を計算した上で、材料検査をしてから工事を実施しています。
なので、その場で見てすぐに作成できる見積書なんて本来は、あり得ないことなのです。